『バイオマス・マクベス』終演
去る11月17日、森の芸術祭 晴れの国・岡山/家を渉る劇vol.6 『バイオマス・マクベス』全2回、無事終演となりました。このたびは土地、会場、現地協力者そして観客のみなさまに恵まれ、環境をテーマにした新しい野外演劇の形となりました。作品に携わっていただいたすべての方々にお礼申し上げます。
ゲッコーパレードはこれまでも移動型演劇という上演形式を培ってきましたが、完全な野外での上演は初めての試みでした。それに加えて、バスを用いた観客の移動、バイオマス集積基地ならびにバイオマス発電所という大きなスケールでの上演はかつてない経験となりました。
『マクベス』と「バイオマス」を繋ぐものは端的に言えば森でした。『マクベス』で象徴的な「森が動く」場面。本作では枝を掲げた観客のみなさんに、マクベスに攻め入る「動く森」を演じてもらいました。物語のなかに登場するバーナムの森はそこで消え、マクベスも倒されます。
その一方でバイオマス集積基地と発電所は、森林資源を原料にいまもまさに真庭の地で稼働し続け、電力となって人間のもとに届いています。森が動くさまを目撃したのはマクベスだけではないはずです。
ゲッコーパレードとしても、過去の経験が十全に活きた実感がありつつ、その経験から想像されるものを超えた上演が行えた、そうした確信があります。これもひとえに、岡山は真庭の地、そして現地で支えてくださった方々や観客のみなさんのお陰です。
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ゲッコーパレードは今後も劇場、劇場外問わずに活動を行っていきますのでご注目ください。
重ねて御礼申し上げます。
ゲッコーパレード一同
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