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- 形式Format
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演劇 Theatrical Performance
- 分類Category
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出張公演 Performed on Tour
- シリーズSeries
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家を渉る劇 vol.6 Trans Residential Theater #6
- 会場Venue
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真庭バイオマス集積基地、真庭バイオマス発電(岡山県 真庭市) Maniwa Biomass Collection Center, Maniwa Biomass Powerplant (Okayama Pref., Maniwa City)
- 日程Date
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2024.11.17 yyyy.mm.dd
- 公演回数/時間Number / Duration
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全2回公演/100分 2 performances / 100 min.
- テキストText
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『マクベス』
"Macbeth"- 作
Author
- ウィリアム シェイクスピア
William SHAKESPEAR
- 訳
Translation
- 福田 恆存
FUKUDA Tsuneari
- 作
- キャストCast
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- マクベスほかMacbeth and other
- 崎田 ゆかり*SAKIDA Yukari*
- マクベスほかMacbeth and other
- 河原 舞KAWAHARA Mai
- マクベスほかMacbeth and other
- 丸山 雄也(平泳ぎ本店)MARUYAMA Yuya(Hiraoyogi Co.)
- マクベスほかMacbeth and other
- いまい 彩乃(タテヨコ企画)IMAI Ayano(Tateyoko Kikaku)
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- 林 純平*HAYASHI Jumpei*
- マクベスほか
- スタッフStaff
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- 演出Direction
- 黒田 瑞仁*KURODA Mizuhito*
- セノグラフィScenography
- 渡辺 瑞帆(Scenograff)WATANABE Mizuho(Scenograff)
- 衣装Costume
- YUMIKA MORIYUMIKA MORI
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- 演劇Performance by
- ゲッコーパレードGecko Parade
- 映像Video by
- 瀬尾 憲司SEO Kenji
- 冊子編集Booklet Edited by
- 春口 滉平(山をおりる)HARUGUCHI Kohei(Yama wo Oriru)
- グラフィックGraphic Design
- 西村 祐一(Rimishuna)NISHIMURA Yuichi(Rimishuna)
- 企画補助Planning Assistance by
- 杉山 祐太郎(Scenograff)SUGIYAMA Yutaro(Scenograff)
- 学術協力Research Cooperation by
- 菊地 暁(京都大学人文科学研究所)KIKUCHI Akira(Kyoto University Institute for Research in Humanities)惠谷 浩子(奈良文化財研究所)EDANI Hiroko(Nara National Research Institute for Cultural Properties)
- 演出
- プロダクションProduction
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- 主催Organised by
- 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会Forest Festival of the Arts Okayama: Clear-skies Country Executive Committee
- 企画協力Planning Cooperation by
- 株式会社ステラーグリーンSTELLARGREEN Corp.
- 企画Planned by
- 家を渉る劇/Trans Residential Theater/本橋 仁MOTOHASHI Jin黒田 瑞仁*KURODA Mizuhito*渡辺 瑞帆WATANABE Mizuho
* ゲッコーパレードメンバー* Gecko Parade members - 主催
- 演出ノートDirector's note
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ゲッコーパレードとしては初めての本格的な野外劇だった。通常の屋内稽古に加え、公園や河川敷でも稽古を定期的に行った。繊細な演技は野外では伝わらず、加えて観客の視点が定まりにくいこともわかり対策を要した。公演1週間前から俳優と共に現地に滞在し稽古をおこなったが、集積基地は日中は重機が動くため夜間のみ稽古が可能で明るい時間に稽古ができたのは本番前日だけだった。
『マクベス』はスコットランドを舞台としており、上演地域には関わりの薄い戯曲であり「なぜマクベスなのか?」という当然の疑問には何を言ってみても仕方がないように思われた。そこでむしろ上演を通じて「マクベス」と「真庭/バイオマス施設」の正当性を確立していくような方針で演出を組み立てた。上演を通じて、観客と戯曲の関係性を結ぶだけでなく、土地との関係性も結ぶことを目指した。
また『マクベス』は著名戯曲ながら不吉な劇として忌避されることがあり、いわば「不遇」の劇でもある。そしてバイオマス発電も、里山の森林の手入れが行き届かずこれを持て余す現状への打開策として期待されているところがあり、やはり「不遇」である里山の森林と『マクベス』を同時に観客に受け入れてもらう必要を感じた。
そこで第1部の終わりから第2部にかけて、原作戯曲には登場しない木をまとった無言の怪物を登場させた。一見不気味で明らかに人間的ではない怪物を『マクベス』と森林に二重に見立て、最初は異物として登場したそれが最後は観客と共に、木が燃やされる発電所の炉に至るという手順を儀式的に踏むことで戯曲/森林/発電という作品の要素の融合を狙った。/黒田
- 備考Other
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シェイクスピアの名作『マクベス』は、将軍マクベスが魔女の予言にそそのかされ王を殺し、暴君に成り果てる物語です。ついには「バーナムの森が動かない限りマクベスは安泰である」という魔女の予言にも裏切られ、森を従えた復讐者マクダフに討たれます。
今回の上演は、その物語を木材を巡るエコロジーの観点から再解釈したツアー型の野外演劇です。観客は演者と共に、森、木材集積場、バイオマス発電所を巡りながら、この悲劇に立ち会うことになります。マクベスの野心と破滅、それに魔女たちの声は、人間の営みと自然との折り合いについて、考えるきっかけを私たちに与えてくれます。真庭の森でお会いしましょう。
ゲッコーパレード
※本企画に連動し、映像作品を事前一般公開し、関連トークを終演後現地で実施します。後日、記録集が刊行される予定です。あわせて注目ください。
<『バイオマス・マクベス』第0部 オンライン映像>
野外演劇ツアーの開催に先立ち、森とバイオマス発電に関する映像作品を公開します。野外演劇ツアーに参加される方は事前に映像をご覧のうえ参加ください。
映像は野外演劇ツアーに参加されない方も無料でご覧いただけます。
https://youtu.be/Cq0PoYgydoM?si=I7szHMgBbK9OeoBk
撮影・編集:瀬尾憲司
<『バイオマス・マクベス』第1部+第2部 野外演劇ツアー>
『バイオマス・マクベス』第1部・第2部は1日限りの野外演劇ツアーです。観客は集合地点から専用バスで真庭市内のバイオマス関連施設に直接赴き、自ら会場内を動き回りながらマクベスの物語に立ち会います。
日時:2024年11月17日(日)
午前の回(11:00開演)、午後の回(15:30開演) 全2回
※集合地点から専用バスで会場まで移動します。
上演時間:約100分(会場までのバス移動を除く)
会場:真庭市内のバイオマス関連施設(途中会場間の移動がございます)
専用バス乗車地点:JR津山駅、真庭市役所
<チケットのお求め>
チケット料金:一律4,000円(バス代含む)
WEB予約:専用予約サイト https://biomass-macbeth.peatix.com
電話予約: 080-1895-4575 (毎日 9時-17時半)
086-226-7843(同上)
<野外演劇ツアーへの参加方法>
会場内でのバス移動があるため、会場にはバスでお越しいただくことになります。お車でお越しの方は、真庭市役所の駐車場を無料でご利用頂けますので、駐車のうえ真庭便にご乗車ください。
津山便・・・JR津山駅から専用バスにご乗車
集合時間:午前のツアー…10:10集合/午後のツアー…14:40集合
集合場所:JR西日本 津山駅 森の芸術祭インフォメーションセンター前
〒708-0882 岡山県津山市大谷
真庭便・・・真庭市役所から専用バスにご乗車
集合時間:午前のツアー…10:30集合/午後のツアー…15:00集合
集合場所:真庭市役所
〒719-3292 岡山県真庭市久世2927-2
※ツアー参加者は真庭市役所の駐車場を無料でご利用頂けます。車でお越しの方は真庭便がおすすめです。
<参加にあたっての注意事項>
本公演は野外でおこないます。通常のシアターではない舞台で演劇を行うことに特徴がありますが、ご参加にあたっては以下の条件にご理解をいただいたうえ、参加ください。
※1)定刻に集合場所にお越しいただけない場合、全員の到着を待たず専用バスは出発します。
※2)歩きやすい靴(雨の場合は会場がぬかるみます)、体温調整しやすい服(屋外90分観劇します)でお越しください。
※3)安全のため、一部会場ではヘルメットをかぶっていただきます。
※4)荒天の場合は中止となります。中止の場合、森の芸術祭Webサイト及びpeatixから告知します。
※5)公演当日は記録のための撮影が入ります。あらかじめご了承ください。
※6)自然災害等主催者の責によらない理由でイベントが中止・中断になった場合、参加費の返金は致しかねます。
<トークイベント:企画のなかで考えたこと>
野外演劇ツアーの当日夜に、民俗学者の菊地暁さんを招き、トークイベントを実施します。今回の『バイオマス・マクベス』がどのように作品化していったか。一緒に企画に関わってくださった菊地さんを招きトークを実施します。
真庭の森がもつ自然の物語と、バイオマス発電という人間の物語を、シェイクスピア戯曲で繋いだ本作品。そこに地面と人間とがもつ、様々な地域の物語も参照しながら作品をつくっていきました。トークは野外演劇ツアーに参加されない方もお越しいただけます。お気軽に参加ください。
日程:2024年11月17日(日)
時間:19:00-20:30
料金:無料
予約:不要
会場:西蔵
〒717-0013 岡山県真庭市勝山116
https://maps.app.goo.gl/CEnTZYiZVFwcwGdV9
登 壇:本橋仁、黒田瑞仁、渡辺瑞帆(以上、家を渉る劇)ほか
ゲスト:菊地暁(京都大学人文科学研究所 助教、本公演学術協力者)
- 備考2Other 2
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<「ゲッコーパレード」プロフィール>
2015年旗揚げ。主な表現は演劇。埼玉県蕨市の木造一軒家「旧加藤家住宅」を本拠地とする。集団の形としてパレードを自認しており、その由来は「目的ではなく人の集まりこそがパレードのように活動や表現を形成していく」という信条から。会場の建築空間を存分に活かした演出と、古典戯曲の現代人の感覚に迫る作風が特徴。その後も非劇場空間で創作と発表を行う活動を継続的に展開し、国内外各地に招聘され発表を行う。2021年には多様なジャンルを専門とするメンバーが加入。コレクティブとしての特色を強める中、演劇と表現の可能性の模索を続けている。
過去作品に、早稲田大学演劇博物館開館90周年記念 現代日本演劇のダイナミズム 記念イベントとして『リンドバークたちの飛行』を同博物館にて上演(2018)。The Japan Foundation, Bangkok Slure Projectにて同作品をタイのアーティストとリメイクした『Lindbergh’s Flight』を発表(2020)。山形ビエンナーレには2020年、2022年と招聘され、それぞれコロナ禍での映像作品である演劇映像『ファウスト』と、展覧会「現代山形考 藻が湖伝説」会場での演劇上演『ファウスト』を発表。CoRich 舞台芸術まつり! 2023 にて、出演の崎田ゆかりが演技賞を受賞した劇場Ⅱ『少女仮面』などがある。
<「家を渉る劇」プロフィール>
文化財として保存され、その姿を伝え続ける建築。そこに一編の戯曲が、物語と俳優、観客を連れて訪れる。そこに演劇や人々の行為が持ち込まれたつかの間、その建築はまた違う己を発見するのではないか…。戯曲と共に各地を訪問し、出会いと変貌を観察する移動型の連続プロジェクト。2017年より黒田瑞仁(演出家)、本橋仁(建築史家)、渡辺瑞仁(セノグラファー)で活動を始めた演劇プロジェクト。今回はその派生として、普段、一般には人が立ち入ることのないバイオマス発電所を舞台に活動を行う。
- 配布物Handout
- 外部リンクExternal link