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- 形式Format
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演劇 Theatrical Performance
- 分類Category
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出張公演 Performed on Tour
- シリーズSeries
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家を渉る劇 vol.1 Trans Residential Theater #1
- 会場Venue
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島薗家住宅(東京都 文京区) Shimazono House (Tokyo City, Bunkyo Ward)
- 日程Date
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2017.10.12-10.17 yyyy.mm.dd
- 公演回数/時間Number / Duration
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全17回公演/60分 17 performances / 60 min.
- テキストText
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『リンドバークたちの飛行』
"Lindbergh's Flight"- 作
Author
- ベルトルト ブレヒト
Berthold BRECHT
- 訳
Translation
- 岩淵 達治
IWABUCHI Tatsuji
- 作
- 概要Outline
- 本公演は本橋仁(建築史家)、渡辺瑞帆(建築家)らと保存建築の鑑賞法を探る企画である「家を渉る劇」シリーズの第1作として上演された。会場の島薗家住宅は国登録有形文化財、生化学者である島薗順雄(1906-1992)の自邸として昭和7年(1932)の建設。原作テキスト『リンドバークたちの飛行』はアメリカ人青年チャールズ・リンドバーグによる初の大西洋単独無着陸横断飛行に取材した、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトによる1929年初演のラジオ教育劇。本公演は同ラジオ教育劇を全編ノーカットで上演した。上演は固定の舞台と客席は設けずに、会場となった建築内外を観客が俳優の案内に沿って移動しながら物語を鑑賞する形で行った。また演劇、美術、音楽、建築、身体表現、大道芸といった異なるジャンルのアーティストがシーン毎に演出を分担している。2015年初演のゲッコーパレード版『リンドバークたちの飛行』の再演として、現地で主にリハーサルと本番上演を行ったため出張公演として分類される。
- 作品内容Summary
- 観客が会場の中で開演を待っていると、飛行士チャールズ・リンドバークが敷地の外から建物内に迷い込む。リンドバークは建物内に侵入すると自己紹介し、無謀とされる大西洋横断飛行に出発することを宣言する。建物の奥へ飛行士が飛び立つと、観客は建築内を移動しながら、リンドバークとともに部屋ごとに立ちはだかる霧や吹雪や眠気といった大洋横断飛行に伴う数々の困難に遭遇し、これらを飛行士が乗り越える様を目撃する。屋外で行われる最後の場面では飛行士は無事着陸し偉業を成し遂げる。しかしリンドバークは、すぐさま次の冒険のためにその場を立ち去る。
- キャストCast
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- リンドバークLindbergh
- 河原 舞*KAWAHARA Mai*
- ヨーロッパほかEurope and other
- 崎田 ゆかり*SAKIDA Yukari*
- アメリカほかAmerica and other
- 林 純平HAYASHI Junpei
- ピアノ演奏/吹雪Piano Performance/Snowstorm
- 本間 志穂HOMMA Shiho
- リンドバーク
- スタッフStaff
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- 演出Direction
- 黒田 瑞仁*KURODA Mizuhito*柴田 彩芳*SHIBATA Ayaka*本間 志穂HOMMA Shiho渡辺 瑞帆(青年団)WATANABE Mizuho(Seinendan)市松(砂と水玉)ICHIMATSU(Sunatomizutama)古賀 彰吾(劇団ドクトペッパズ)KOGA Shogo(Dctpeppers Theater)
- 照明協力Lighting Supervison
- 磯野 いるかISONO Iruka
- チラシデザインFlyer Design
- 岸本 昌也KISHIMOTO Masaya
- チラシ写真Flyer Photography
- 瀬尾 憲司SEO Kenji
- チラシ写真・記録写真Flyer Photography and Photo Documentation
- 野村 渉NOMURA Wataru
- 記録映像Video Documentation
- 絵空衣音Esolagoto
- 制作Management
- 岡田 萌*OKADA Megumi*
- 制作補助Management Assistance
- 川口 潮奈KAWAGUCHI Shiona
- 衣装提供・グッズ制作Costume and Merchandise Goods
- YUMIKA MORIYUMIKA MORI
- 演出
- プロダクションProduction
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- 主催Organised by
- ゲッコーパレードGecko Parade
- 企画Planned by
- 本橋 仁MOTOHASHI Jin渡辺 瑞帆WATANABE Mizuho黒田 瑞仁*KURODA Mizuhito*
- 共催In Association with
- YUMIKA MORIYUMIKA MORI
- 後援Under the auspice of
- 蕨市Warabi city蕨市教育委員会Warabi City Board of Education
- 協力In Cooperation with
- たてもの応援団Tatemono Ouendan
- 研究助成Subsidized by
- 日本生活学会 生活学プロジェクトJapan Lifology Academy, Seikatsu Project
* ゲッコーパレードメンバー* Gecko Parade members - 主催
- 演出ノートDirector's note
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アメリカ人飛行士が前世紀に大西洋を横断するという現代日本の観客にとっては遠く離れた偉業を実感を伴った上演にするため、専門の異なる5人の若手アーティストにシーン演出を依頼した。戯曲上18シーンのうち1~3シーンをそれぞれがシーンのコンセプトを決定し、演出した。一人の演出家によって作品の一貫性を保つ代わりに、戯曲をノーカットで使用することと、主人公リンドバークを一貫して河原舞が演じることがゲッコーパレード版『リンドバークたちの飛行』の軸になった。
建築を体験できる演劇として建築史家・本橋仁の提案により文化財で上演する「家を渉る劇」シリーズとして本公演からスタート。上演のコンセプトが「戯曲の棲む家」のそれから「家を渉る劇」になったことを受け、自分の担当する冒頭・ラストのシーンに関しては本演目を象徴するリンドバークが建物の中で観客を待ち構えるのではなく建築の外部から現れ、最後はまた次の上演が行われる建物へと去ってゆく演出に変更した。/黒田
- 備考Other
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島薗家住宅Shimazono House国登録有形文化財。島薗邸。生化学者である島薗順雄(1906-1992)の自邸として昭和7年(1932)に建設。設計は銀行建築の名手、建築家・矢部又吉(1888-1951)。表は洋館、その後ろには生活のための和館がつながった、和洋併置の住宅。当初は平屋だったがその後、2階部分が増築され、いまの姿となる。現在は、たてもの応援団の協力により月2回の公開がなされている。
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