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ガラスの動物園
The Glass Menagerie

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形式
Format
演劇
Theatrical Performance
分類
Category
本拠地公演
Created and Performed at Home
シリーズ
Series
戯曲の棲む家 vol.7
Drama as a Resident #7
会場
Venue
旧加藤家住宅(埼玉県 蕨市)
Old Katoh House (Saitama Pref., Warabi City)
日程
Date
2018.6.8-6.18
yyyy.mm.dd
公演回数/時間
Number / Duration
全13回公演/75分
13 performances / 75 min.
テキスト
Text
『ガラスの動物園』
"The Glass Menagerie"
Author
テネシー ウィリアムズ
Tennessee WILLIAMS
Translation
小田島 雄志
ODASHIMA Yushi
概要
Outline
本公演はかけ離れた背景を持ち劇場で上演されるべく書かれた戯曲が、現代日本の住宅街に建つ一軒家で取り得る形態を観察する「戯曲の棲む家」シリーズの第7作として上演された。会場の旧加藤家住宅は1970年代に建てられた埼玉県蕨市に位置する木造一軒家。ゲッコーパレードが本拠地とする旧加藤家住宅でほぼ全ての創作過程と本番上演が行われたため、本拠地公演として分類される。原作テキスト『ガラスの動物園』は米国の劇作家テネシー・ウィリアムズによる1944年執筆の戯曲。本作は同戯曲を再構築して用いた。上演は主に住宅の居間と台所を中心に展開し、観客は大型の動物型のオブジェと共に俳優の演技を囲む形で鑑賞した。
作品内容
Summary
住宅の一階に広場のようなスペースを作り、その周囲を観客と、大小の動物のオブジェが囲む。ひときわ大きいのはユニコーン型のオブジェ。俳優たちが戯曲『ガラスの動物園』の台詞を代わる代わる口にしながら騒いでいる。彼らの悪ふざけは加速していき、一人の女性俳優が広場の中心に座らされると室内は暗くなり、あたりは静かになる。俳優は内気で交際相手を探す女性のローラになり、現れた青年ジムとの短い逢瀬に心を躍らせるが、ジムはどこかへと去り、彼女は一人家の中で観客と動物に囲まれ、また一人きりになった。
キャスト
Cast
アマンダ・ウィングフィールド
Amanda Wingfield
植松 文果
UEMATSU Ayaka
ローラ・ウィングフィールド
Laura Wingfield
永山 香月
NAGAYAMA Kazuki
トム・ウィングフィールド
Tom Wingfield
上池 健太*
KAMIIKE Kenta*
ジム・オコナー
Jim O'Connor
牧 凌平
MAKI Ryohei
スタッフ
Staff
演出
Direction
黒田 瑞仁*
KURODA Mizuhito*
美術
Artwork
柴田 彩芳*
SHIBATA Ayaka*
本間 志穂
HOMMA Shiho
照明協力
Lighting Supervision
鈴木 麻友
SUZUKI Mayu
衣装
Costume
YUMIKA MORI
YUMIKA MORI
空間
Scenography
渡辺 瑞帆(青年団)
WATANABE Mizuho(Seinendan)
チラシデザイン
Flyer Design
岸本 昌也
KISHIMOTO Masaya
チラシ写真・記録写真
Flyer Photography and Photo Documentation
瀬尾 憲司
SEO Kenji
記録映像
Video Documentation
絵空衣音
Esolagoto
制作補助
Management Assistance
佐藤 和美
SATO Kazumi

* ゲッコーパレードメンバー
* Gecko Parade members
プロダクション
Production
主催・企画・制作
Organised, Planned and Managed by
ゲッコーパレード
Gecko Parade
後援
Under the auspice of
蕨市
Warabi City
蕨市教育委員会
Warabi City Board of Education
演出ノート
Director's note
戯曲の棲む家の『ハムレット』では家が物理的に社会から隔てられることで私的な空間として作用したが、『ガラスの動物園』を住宅に落とし込むのであれば家庭内にさえ居場所を持たないローラの精神空間を問題にするべきだと考えた。
原作戯曲ではローラがガラス細工の動物を大事にする様は家族からも理解されず嘲笑の対象になっている。この他者→ローラ、ローラ→動物、といういわゆる「見る→見られる」という関係は好意や尊重の度合いに差はあれど、観客→上演、世間→住宅、社会→私にも見いだせる。この「見る→見られる」をこの上演では入れ子構造とした上で故意に錯綜させることで、家の中に説得力のある非物理空間を出現させることを目指した。/黒田
配布物
Handout
外部リンク
External link

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