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ぼくらは生れ変わった木の葉のように
Bokura wa Umarekawatta Konoha no Youni

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形式
Format
演劇
Theatrical Performance
分類
Category
本拠地公演
Created and Performed at Home
シリーズ
Series
会場
Venue
旧加藤家住宅(埼玉県 蕨市)
Old Katoh House (Saitama Pref., Warabi City)
日程
Date
2020.1.10-1.20
yyyy.mm.dd
公演回数/時間
Number / Duration
全11回公演/75分
11 performances / 75 min.
テキスト
Text
『ぼくらは生れ変わった木の葉のように』
"Bokura ha Umarekawatta Konoha no Youni"
Author
清水 邦夫
SHIMIZU Kunio
概要
Outline
本公演は「ドメスティックという言葉をキーワードに演劇祭を立ち上げます」という宣言の元、演劇の閉鎖性や家そのものを扱うドメスティック演劇祭の第0回唯一の演目として上演された。会場の旧加藤家住宅は1970年代に建てられた埼玉県蕨市に位置する木造一軒家。ゲッコーパレードが本拠地とする旧加藤家住宅でほぼ全ての創作過程と本番上演が行われたため、本拠地公演として分類される。テキスト『ぼくらは生れ変わった木の葉のように』は日本の劇作家清水邦夫による1972年初演の戯曲。学生闘争が盛んであった1960年代を舞台に左派活動家の若い男女が、壮年の夫婦が妹と3人で暮らす家庭に車で激突したことから始まる奇妙な共同生活が描かれる。本上演は同戯曲を全編上演した。
主に住宅の一階の居間を舞台とし、観客は両隣の部屋から鑑賞する舞台と観客席が明確に分離された構造をとり、家の中にプロセミアム式の劇場を見立てて上演が行われた。「家を舞台とする戯曲を家で上演」かつ「演劇を劇場的な設えで行った」ため、「戯曲の棲む家」シリーズには含まれない。
作品内容
Summary
大きな衝突音と鳴り響くクラクションの音とともに上演が始まると、左派活動家の若い男女の運転した車が見知らぬ家の壁を突き破ったことがわかる。家に住む壮年の大学教授とその妻とその妹は、突然の出来事に驚くが自らの日常を打ち破ったこの出来事を歓迎する。若い男女はこの態度を気色悪く思い、逃げようとするが夫婦のもてなしに押し切られ一晩を過ごすことになる。若い男女が夫婦の過程に半ば取り込まれる形でこの奇妙な共同生活はずるずると続いて行くことになった。
キャスト
Cast
Man
堀井 和也
HORII Kazuya
Woman
鶴田 理紗(白昼夢)
TSURUTA Risa(Hakuchuumu)
Younger Sister
崎田 ゆかり*
SAKIDA Yukari*
Wife
河原 舞*
KAWAHARA Mai*
Husband
浅見 臣樹((劇)ヤリナゲ)
ASAMI Naoki((Geki)Yarinage)
スタッフ
Staff
演出
Direction
黒田 瑞仁*
KURODA Mizuhito*
衣装
Costume
YUMIKA MORI
YUMIKA MORI
音楽
Music
佐藤 航
SATO Wataru
空間
Scenography
渡辺 瑞帆(青年団)
WATANABE Mizuho(Seinendan)
チラシデザイン
Flyer Design
えんがわ
Engawa
記録写真・記録映像
Photo Documentary and Video Documentation
瀬尾 憲司
SEO Kenji
協力
Cooperation
柴田 彩芳*
SHIBATA Ayaka*
久世 直樹
KUSE Naoki
飛田 ニケ
TOBITA Nike
中條 玲
CHUJO Rei

* ゲッコーパレードメンバー
* Gecko Parade members
プロダクション
Production
主催・企画・制作
Organised, Planned and Managed by
ゲッコーパレード
Gecko Parade
後援
Under the auspice of
蕨市
Warabi City
蕨市教育委員会
Warabi City Board of Education
演出ノート
Director's note
これまでの旧加藤家住宅の演劇公演、特に「戯曲の棲む家」シリーズでは戯曲と現代の新鮮な出会いのために、戯曲の意味を固定化してしまう演出は避けてきた。しかし今作はドメスティック演劇祭のコンセプトに則り、「家で家を舞台とした戯曲を素直に上演する」「演劇を劇場的な形式で行う」という見方によっては矛盾する二つの予定調和を引き受けた上演を行った。舞台である居間の外にも実際の家は続いているが劇空間は延長せず、俳優は居間を出ると演技を解いた。消え物(飲食物)は実際に扱わず、食べる振りのみ行った。演技は観客から観た正面の構図を意識する演出とした。/黒田
備考
Other
《関連イベント》
多様なゲスト(敬称略)をお招きして計9回のアフタートークを開催しました。

日時:2020年1月10日(金)20:00の回終演後
登壇者:黒田 瑞仁(演出家|演劇祭発起人)演劇祭解説

日時:2020年1月11日(土)18:00の回終演後
登壇者:内野 儀(学習院女子大学教授)

日時:2020年1月13日(月)14:00の回終演後
登壇者:佐藤 航(ピアニスト・作曲家)

日時:2020年1月17日(金)20:00の回終演後
登壇者:川上 伸太郎(精神科医)

日時:2020年1月18日(土)13:30の回終演後
登壇者:崎田 ゆかり(俳優)、浅見 臣樹(俳優)

日時:2020年1月18日(土)18:00の回終演後
登壇者:YUMIKA MORI(衣装家)、柴田 彩芳(美術家)

日時:2020年1月19日(日)13:30の回終演後
登壇者:小田 尚稔(劇作家)

日時:2020年1月19日(日)18:00の回終演後
登壇者:たなべ ひろこ(「演劇」研究者)

日時:2020年1月20日(月)14:00の回終演後
登壇者:藤原 ちから(orangcosong/アーティスト/批評家)

「旧加藤家の食卓」
終演後に出演者・スタッフ・観客で上演について歓談しながら食卓をかこむ食事会を開催しました。岡田 萌による作品にちなんだ料理が振る舞われました。
日時:2020年1月12日(日)18時の回終演後
配布物
Handout
外部リンク
External link

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