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- 形式Format
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演劇 Theatrical Performance
- 分類Category
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滞在公演 Created and Performed in Residence
- シリーズSeries
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- 会場Venue
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文翔館 議場ホールおよび前庭(山形県 山形市) Assembly Hall and Front Yard of Bunsyokan (Yamagata Pref., Yamagata City)
- 日程Date
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2022.9.16-9.19 yyyy.mm.dd
- 公演回数/時間Number / Duration
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全4回公演/85分 4 performances / 85 min.
- テキストText
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『ファウスト』
"Faust"- 作
Author
- ヨハン ヴォルフガング フォン ゲーテ
Johann Wolfgang von GOETHE
- 訳
Translation
- 手塚 富雄
TEZUKA Tomio
- 作
- 概要Outline
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本公演は東北芸術工科大学主催の山形ビエンナーレ2022「現代山形考 藻が湖伝説」参加作品。会場の山形県郷土館 文翔館および議場ホールは山形県の旧県庁と議事堂で、大正5年(1916)に田原新之助の設計で建設された英国近世復興様式の建物。国指定重要文化財。芸術祭会期中は「現代山形考 藻が湖伝説」の会場となった議場ホールは、棟の両側に鉄骨造のバットレスを取り付けた補強工事の手法にも特色がある。
原作テキスト『ファウスト』はドイツの文学者ゲーテが半生を費やして書き上げた戯曲で、1808年と1833年に第一部と第二部がそれぞれ発表された。中世ドイツに存在したとされる錬金術師ファウストの伝説に取材しながら大胆に物語を拡張している。老いたファウスト博士が悪魔メフィストフェレスと契約を交わし、世のあらゆる快楽を手に入れるために様々な世界を駆け巡るというあらすじで、町娘グレートヒェンと悲恋を遂げる第一部がオペラやバレエ作品化もしており特に有名。 第二部は特に長大でファウストや他の登場人物が農村から神話世界まで何層もの世界を旅する、いわば多元宇宙を舞台とした壮大な物語になっている。
上演は原作同様に第一部と第二部に分かれ、第一部は文翔館議場ホールの前庭で観客席は設けずに、山形の市街や文翔館の外観を背景に庭内を集団で移動しながら原作に準じた物語を上演した。第二部は「現代山形考 藻が湖伝説」の展示会場となった議場ホールの中で観客席を設けず、出演者は自身の役の旅路を会場内を自由に動き回りながら表現し、観客も自由に動き回り美術品や上演を鑑賞できる形式をとった。
ゲッコーパレードは2020年の山形ビエンナーレがコロナ禍に伴いオンライン化したことで演劇映像『ファウスト』を出品し、2022年も同様に『ファウスト』を題材に演目を発表しているが2作品の内容に直接的な繋がりはない。
また本公演はクラウドファンディングサービスReadyforにて「山形の芸術祭会場で演劇『ファウスト』の記録を残し、届けたい。」として支援を募り、映像記録費用と滞在製作費用の補填を行なった。支援の返礼品として公演の記録映像と冊子を作成し配布した。
- 作品内容Summary
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文翔館・議場ホール前庭の集合場所で待つ観客に向け、4人の出演者が自己紹介と口上を述べるところから始まる。4人はそれぞれファウスト博士、その弟子ワーグナー、町娘グレートヒェン、ホムンクルスの役を演じ、悪魔メフィストフェレスはヤマガタダイカイギュウの頭部の骨を作品化した深井聡一郎の彫刻が演じた。観客は出演者に導かれて移動しながらファウスト博士の物語を目撃する。ファウスト博士は人生に絶望し、悪魔と契約を交わし、町娘と恋に落ちるが、その町娘は彼が留守の間にファウストとの婚前交渉と彼との間の子供の出産を罪の問われ、彼の目の前で獄中死してしまう。それぞれのシーンは庭園の門の前や花壇の近くなどで、演じられる。(第一部)
町娘グレートヒェンの死を見届けた観客とファウストが「藻が湖伝説」の展示が行われている議場ホール内に移動すると、そこではファウストの弟子ワーグナーが人工生命体であるホムンクルスを生み出していた。生まれたホムンクルスは自らの命を完全なものにするために旅立つが、取り残されたワーグナーは失意に暮れる。やはり傷心と苦悩の中で世界を巡るファウストと、死後の世界を徘徊するグレートヒェンも、悪魔メフィストフェレスであるヤマガタダイカイギュウのオブジェが見守る中、会場内をそれぞれの旅する世界に見立て歩き回り語りかける。それぞれの出演者が各々展示会場を移動し演じる姿と展示された美術作品を、観客も自由に移動しながら鑑賞する。最後は会場の中心に俳優たちが集まり、夢から覚めたかのような様子で日常的な会話を始め、終演する。(第二部)
- キャストCast
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- ファウスト博士Faust
- 崎田 ゆかり*SAKIDA Yukari*
- 弟子ワーグナーWagner
- 林 純平*HAYASHI Junpei*
- 町娘グレートヒェンGretchen
- 永山 香月NAGAYAMA Kazuki
- ホムンクルスHomunculus
- 宮本 悠加MIYAMOTO Yuuka
- 悪魔メフィストフェレスMephistopheles
- ヤマガタダイカイギュウ(深井 聡一郎《動物考ーヤマガタダイカイギュウ》)Yamagata Daikaigyu (《Doubutukou -Yamagata Daikaigyu》by FUKAI Souichirou)
- ファウスト博士
- スタッフStaff
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- 演出Director
- 黒田 瑞仁*KURODA Mizuhito*
- 衣装Costume
- YUMIKA MORIYUMIKA MORI
- 振付Choreography
- 宮本 悠加MIYAMOTO Yuuka
- 舞台オペレーションStage Operation
- 市松*ICHIMATSU*
- 広報ビジュアル、現地コーディネーターFlyer Design, Local Coordinator
- 石原 葉*ISHIHARA Yo*
- 記録写真Photo Documentation
- 志鎌 康平SHIKAMA Kohei
- 記録映像撮影・編集Filming Direction and Editing of Video Documentation
- 飯名 尚人IINA Naoto
- 撮影補佐Assistant Camera of Video Documentation
- 石原 葉*ISHIHARA Yo*市松*ICHIMATSU*黒田 瑞仁*KURODA Mizuhito*
* ゲッコーパレードメンバー* Gecko Parade members - 演出
- プロダクションProduction
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- 主催Organised by
- 東北工科芸術大学Tohoku University of Art and Design
- 企画・制作Planned and Managed by
- ゲッコーパレードGecko Parade
- 支援Supported by
- クラウドファンディング「山形の芸術祭会場で演劇『ファウスト』の記録を残し、届けたい。」創作の応援!コース支援者のみなさまAll the crowdfunding “Support for creation!!” course supporters
- 協力In Cooperation with
- 安達 修子ADACHI ShukoおかおワークスOkao Works砂と水玉Sunatomizutamaそこに『居る』ためにSokoniirutameni / To be there現代山形考 藻が湖伝説 参加作家のみなさまArtists of Gendai Yamagatakou Mogaumi Densetsu深井 聡一郎FUKAI Souichirou山形県郷土館「文翔館」Yamagata Prefecture Hometown Pavilion “Bunshokan”
- 主催
- 演出ノートDirector's note
- 執筆中
- 備考Other
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《関連企画》
山形で公演を実施し、記録映像を残しより多くの観客に集団の活動を届けるため、そして現地でのリサーチや滞在費の補填のために、集団初のクラウドファウンディングを実施しました。
リターンとしてパンフレットPDF、公演映像(撮影・編集:飯名 尚人)、石原 葉書き下ろしイラストのポストカードを送付しました。
パンフレットには、キュレーター・小金沢 智氏による劇評「『誰か』ではなく『私』を生きるための『ファウスト』」、メンバーの林 純平による「『ファウスト』とビデオゲームⅠ、Ⅱ」「山形滞在記」、崎田 ゆかり「静止したファウストは何をみた」、黒田 瑞仁「ゲーテを追って山を登る」、石原 葉「《ファウスト》が見せたもの」を掲載しました。
- 備考2Other 2
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〈上演記録映像〉
撮影・編集
飯名 尚人
撮影補佐
石原 葉、市松、黒田 瑞仁
撮影日
2022年9月17日(土) 晴天
2022年9月18日(日) 雨天
本映像はクラウドファンディング「山形の芸術祭会場で演劇『ファウスト』の記録を残し、届けたい。」での支援金を基に作成しています。ご支援いただいたみなさま、ありがとうございました。
- 配布物Handout
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- 外部リンクExternal link
- 山形ビエンナーレ2022/Yamagata Biennale2022