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飢餓陣営/道成寺
Kigajinei & Dojoji

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形式
Format
演劇
Theatrical Performance
分類
Category
本拠地公演
Created and Performed at Home
シリーズ
Series
戯曲の棲む家 vol.4
Drama as a Resident #4
会場
Venue
旧加藤家住宅(埼玉県 蕨市)
Old Katoh House (Saitama Pref., Warabi City)
日程
Date
2016.10.20-10.25
yyyy.mm.dd
公演回数/時間
Number / Duration
全9回公演/100分
9 performances / 100 min.
テキスト
Text
『飢餓陣営』
"Kigajinei" / Hunger Camp
Author
宮沢 賢治
MIYAZAWA Kenji

『道成寺』(『近代能楽集』より)
"Dojoji" (from "Modern Noh Plays")
Author
三島 由紀夫
MISHIMA Yukio
概要
Outline
本公演はかけ離れた背景を持ち劇場で上演されるべく書かれた戯曲が、現代日本の住宅街に建つ一軒家で取り得る形態を観察する「戯曲の棲む家」シリーズの第4作として上演された。会場の旧加藤家住宅は1970年代に建てられた埼玉県蕨市に位置する木造一軒家。ゲッコーパレードが本拠地とする旧加藤家住宅でほぼ全ての創作過程と本番上演が行われたため、本拠地公演として分類される。原作テキストは二本あり、一つ目の『飢餓陣営』は日本の作家の宮沢賢治が1922年頃に執筆し「コミックオペレット」と称した戯曲。本公演では全編ノーカット上演とした。二つ目の『道成寺』は日本の作家の三島由紀夫が能に取材した「近代能楽集」の一作で1957年発表。安珍清姫伝説に基づいた同名の能楽『道成寺』を下敷きにしている。本公演は一部台詞をカットして上演した。本公演は「劇団びんがらす」という架空の人形劇団による『飢餓陣営』『道成寺』の二本立ての上演の体で行われた。前半『飢餓陣営』パートでは固定の舞台と客席は設けずに、会場となった家屋全体を観客が自由に動き回りながら鑑賞できる形式で上演した。後半『道成寺』パートでは住宅内の一室に人形劇小屋と客席を設ける形で上演した。
作品内容
Summary
『飢餓陣営』パート
劇の開演時刻になると会場の住宅に「人形劇団びんがらす」を名乗る一座が現れ、観客に遅刻を詫びながら舞台『道成寺』の仕込み作業を始める。準備ができるまで一座は間を繋ごうと宮沢賢治『飢餓陣営』をちゃぶ台の上で人形を使って演じる。空腹に喘ぐ兵隊たちがバナナン大将の勲章を食べてしまい、大将は落胆するも兵隊たちに植物の育成法を「生産体操」として指導すると、俳優たちは人形劇を止めて食の生産に関するレポートを会場内のあちこちでスライドを使って発表した。
『道成寺』パート
発表が終わると、それまで家の中を自由に動き回っていた観客は一室に集められ人形劇『道成寺』の上演が始まる。巨大なタンスが競売にかかる中、清子という人形の美女が現れタンスの曰くを語る。清子の人形は生身の人間に入れ替わり競売場の主人との激しい言い合いを繰り広げるが、思いつめた清子(人間)はタンスに姿を変えた人形劇の舞台の中に入ってしまう。しかし中で自身の顔が焼けただれる幻覚を見た清子の心持ちは大きく変化し、タンスの中から現れると立ち去り終幕となる。そして上演後「人形劇団びんがらす」の一座は舞台装置もそのままに姿を消してしまう。
キャスト
Cast
『飢餓陣営』
"Kigajinei"
劇団びんがらす座長
President of Bottleglass Puppet Theater Company
河原 舞*
KAWAHARA Mai*
座員/特務曹長
Company Member / Sergeant Major
光田 圭亮(劇団黒テント)
KOUTA Kadoaki(Black Tent Theatre)
座員/曹長
Company Member / Sergeant
渡辺 恒*
WATANABE Ko*
座員/バナナン大将
Company Member / General Bananan
崎田 ゆかり*
SAKIDA Yukari*
座員/兵士
Company Member / Soldier
福地 ひかり
FUKUCHI Hikari
裏方座員
Company Member
黒田 瑞仁*
KURODA Mizuhito*

『道成寺』
"Dojoji"
清子/清子の声
Kiyoko / Kiyoko's Voice
崎田 ゆかり*
SAKIDA Yukari*
主人/主人の声
Auction house owner / Auction house owner's Voice
渡辺 恒*
WATANABE Ko*
管理人/清子の姿
Caretaker / Kiyoko's Figure
河原 舞*
KAWAHARA Mai*
金持ち/主人の姿
Rich Person / Auction house owner's Figure
光田 圭亮(劇団黒テント)
Kouta Kadoaki(Black Tent Theatre)
金持ち
Rich Person
福地 ひかり
FUKUCHI Hikari
スタッフ
Staff
演出
Direction
黒田 瑞仁*
KURODA Mizuhito*
空間演出
Spatial Direction
渡辺 瑞帆
WATANABE Mizuho
美術
Scenography
柴田 彩芳
SHIBATA Ayaka
人形製作
Puppet
山嶋 菜緒
YAMASHIMA Nao
衣装
Costume
森 弓夏(絵空衣音)
MORI Yumika(Esolagoto)
音楽
Music
本間 志穂
HOMMA Shiho
照明協力
Lighting Supervision
磯野 いるか
ISONO Iruka
チラシデザイン
Flyer Design
岸本 昌也
KISHIMOTO Masaya
チラシ写真・記録写真
Flyer Photography and Photo Documentation
瀬尾 憲司
SEO Kenji
記録映像
Video Documentation
絵空衣音
Esolagoto
制作・旧加藤家住宅管理
Management and Management of Old Katoh House
岡田 萌*
OKADA Megumi*
制作補助
Management Assistance
川口 潮奈
KAWAGUCHI Shiona
柴田 彩芳
SHIBATA Ayaka
須藤 翔子
SUTO Shoko
牧 千晶
MAKI Chiaki

* ゲッコーパレードメンバー
* Gecko Parade members
プロダクション
Production
主催
Organised by
ゲッコーパレード
Gecko Parade
後援
Under the auspice of
蕨市
Warabi City
蕨市教育委員会
Warabi City Board of Education
演出ノート
Director's note
宮沢賢治『飢餓陣営』には「戦争」「飢餓状態」「食料の生産」が、三島由紀夫『道成寺』には「絶世の美女」「巨大な箪笥」という、いずれも現代の都市圏に生きる人々にとって生活の延長には想定し難い劇的な設定が登場する。そこで「一軒家」の中で貧しい「劇団びんがらす」が上演する「人形劇」の「二本立て」、さらに『道成寺』では清子と競売場の主人を人形と人間が演じ分けるという、幾重にも虚構を重ね構造化することで、観客が異質な要素を受け取れるように工夫した。
「ゲッコーパレード」の上演が起こると思って開演を待つ観客にとって外部から「劇団びんがらす」という未知の集団が現れ、環境が異世界化するという設定はフィリップ・K・ディックの短編小説「薄明の朝食」(『地図のない町』ハヤカワ文庫, 1976 所収)から着想を得た。/黒田
備考
Other
《関連イベント》
「旧加藤家の食卓」
終演後に出演者・スタッフ・観客で上演について歓談しながら食卓をかこむ食事会を開催しました。岡田 萌による作品にちなんだ料理が振る舞われました。
日時:2017年10月21日(金)19時の回終演後


配布物
Handout
外部リンク
External link

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